釣行記 308club

釣行日 2020年11月01日(日曜日) 8:00~17:00

今日は初めての釣り場さん、矢板市にある 308club さんにお邪魔してきました。
行ったことのない管理釣り場さんを訪問しようという企画?の一回目です。

まず最初に訪れた感想。
308club さんのある矢板市長井地区、日本の里山感が強くてとても落ち着きます。
僕は高校生の時、部活は登山部で趣味はサイクリングと釣り・・・そうなんです、自然大好き人間なのですね。

事前にネットで得ていた 308lub さんのイメージですが、「なんとなく高尚」かなって思っていて身構えていたのですが、現実は全然異なって日本の里山にマッチした施設と雰囲気を持ったとても親しみやすい管理釣り場さんでした。


今日も昨日に引き続き秋晴れの気持ちよいお天気です。

和風な管理棟で釣り券を購入、併せて当日の昼食代を支払います。
実はここの昼食も今回の目的の一つで、「サクラマス天丼」をお願いしました。
そのほかにも「ニジマスフライ定食」や「カツカレー」など、美味しそうなメニューが並んでました。

ここの釣り池は2面。
メインポンドとリリースポンドの二つです。
メインポンドは中央付近に岩が沈めてある自然地形的なタイプで、リリースポンドは四角い釣り堀タイプ。メインポンドの大きさは中規模で 0.9g のマイクロスプーンで丁度良い広さ感、リリースポンドは同じく 0.9g のスプーンで全域をカバー出来る広さ感でした。

魚影は濃くてたくさんの魚が見えます。
中型までの魚が多いですが、かなり大きいのもたくさん見えます。


さて実釣開始です。

ニジマスがたくさん見えて、saji に反応してくれるのですがなかなか口を使ってくれません。
開始そうそう悶絶状態です。

魚の様子を見ながら saji を引いていると大型のニジマスが口を使いました。
顔の横を通過した saji に反射的に反応した感じです。
「やった釣れた!」と思ったのも束の間、魚に頭を振られてフックアウト。残念、バラシました。

なかなか釣れませんが、魚の反応が見えるのでローテーションを繰り返して様子をみていきます。


ほどなくして一匹目が釣れました。キレイなかわいいニジマスです。

釣れたのですが連発とはいかず、まだパターンが掴めません。

そして午前中の放流が入ります。
ここの放流は、メインポンドの上流側にあるストック池から大きなバケツの中に魚を入れて手押し車で運搬し、網で放流します。
メインポンドを4往復、一回ずつ場所を変えて放流してくれます。

同じ水質の池にいた放流魚たちは、すぐにルアーに反応してくれました。
saji gou 08 で中層を狙うと気持ちよいアタリと共にヒットします。
しばらくは放流効果を愉しむことが出来ました。


最初に入った釣り座はメインポンドの南西側だったのですが、背中側に山をかかえていて日当たりが悪く、まだ午前中だったのですが寒さを感じるようになりました。暖かい太陽の当たる側に移動します。

釣り座の移動途中でリリースポンドをチェックします。


リリースポンドは中型までのニジマスがメインですこぶる反応が良いです。
浅い箱池のタイプなので、魚の反応が丸見えでスプーンをテストするのに適していると感じました。

しばらくリリースポンドを愉しみ、またメインポンドに戻ります。

今度はメインポンドの管理棟側に移動したのですが、最初に入ったところよりも魚影が濃く見えます。
また反対側の山が影をつくってくれて水面下が見やすくサイトフィッシングがし易い環境です。

スプーンへの反応を観察しながら飽きない程度に釣れました。


そして待望の昼食タイム。
サクラマス天丼を頂きます。(画像を取り忘れてしまい、308clubさんのブログ画像を使わせて頂きました)

サクラマスの切り身と野菜の天丼。
サクラマスはフワフワの食感でとても美味しかった。絶品。これはお勧めですね。

昼食後、管理人の會澤さんにご挨拶をして saji を見て頂きます。
で、泳ぎを試して頂くことになりました。

會澤さん、腰の低い丁寧な優しい感じの方ですが、スプーン投げたらやたら巧いです。
魚の反応を見ながらスプーンを泳がせて、見事に魚の前に通したかと思うと口を使わせてしまいます。

saji の 4タイプをすべて試して頂いたのですが、會澤さんに操られる saji を見ていて「自分の実現しようとしていた泳ぎ」は間違いが無かったと確信することが出来ました。魚の反応を見ての巻き上げや巻き下げのコントロール、安定したピッチを活かしたシェイクによる誘いなど、本当に鮮やかに saji を使いこなしてくださいました。作り手の僕が教えられた、そんな瞬間でした。嬉しかったです。

saji の4タイプについては、追って Tips のコーナーでご紹介しますが、會澤さんは「これは釣れるよなぁ」と言いながらポンポンと僕らの眼前でサクラマスを釣って見せてくれました。


その後、會澤さんの釣り方をコピーして試してみます。

反応する魚を探して、スプーンに追尾してきたら魚の目線に合わせてレンジをコントロールする。
そんな方法で僕もサクラマスを釣ることが出来ました。


「良いスプーンとは何か?」

スプーンをつくるようになってずっと考えていて、それは禅問答とも感じていました。
今日の釣行で會澤さんと出会い、見せて頂いた saji での釣りは僕の禅問答の答えの一つかも知れないと感じました。

人との出会いで気付きを得る。その経験を自分自身で咀嚼してものづくりに反映させる。
「感じて」そして「考える」ということは、ものづくりの熱量に繋がるのだと思います。

saji の泳ぎを認めてもらい、僕の禅問答の答えのかけらを感じることができた。
「背中をそっと押してもらえた」、そんな気持ちになった一日でした。

今日、僕が感じた感動を少しでもたくさんの人に届けたい。
それを僕の存在理由として高めていきたい。
駆け出しのスプーンビルダーですが、想いは熱く、ものづくりに邁進していこうと思います。


タックルデータ

ロッド : VALKEIN DainsliF 6’1L-LTD
リール: DAIWA PRESSO LTD 1025 with IOSFACTORY「D system」&「Direct」 with REVIBE 「Funnel 40mm」
ライン: エステルライン(0.2号)+フロロリーダー(2lb)

セット2
ロッド : VALKEIN DainsliF 6’1UL-H Black Vespine
リール: SLPWORKS DSLT1000SP with IOSFACTORY「D system for 18」 with DRIVE 「AIR Stir 40mm」
ライン: エステルライン(0.3号)+フロロリーダー(2lb)