釣行記 アルクスポンド宇都宮

釣行日 2020年10月31日(土曜日) 7:00~18:00

毎週通っているアルクスポンド宇都宮さん、先週はとても人が多くて「GOTO効果か??」と思ったのですが、本日はいつもの人数で落ち着いていました。秋晴れに恵また穏やかなとても良い釣り日和だったのですが、どうも天気と入場者数というのは相関がないみたいです。

そんなアルクスポンド宇都宮さんの一日をお伝えいたします。


まずは朝の一匹め。

一晩休んでいたトラウトたちですが、想像以上に手強くてなかなか釣れません。
上へ下へとレンジを探しますが、なかなか掴むことが出来ず。
前日塗装した「saji」の新カラーで引き出したのが画像のニジマス。「jak 07」で表層を引いて追尾してきたニジマスがヒットしてくれました。
このパターンで立て続けに二匹。

これはパターンを掴んだか?と思ったのも束の間で表層は沈黙。
こういう難しさがスプーンの釣りの愉しさであり、アルクスポンド宇都宮の好きなところでもあります。

エリアトラウトフィッシングはシンプルですが奥が深いもので、反応の良い魚の居場所を探しながら釣りをしていきます。
魚たちにとって居心地の良い水深は、透過してくる光の強さや水温によって変化します。
この水深(レンジ)を探りながら、魚の反応が良いリトリーブスピードとカラー、そして泳ぎ(アクション)を見つけていくのです。

釣り人個々に考え方があって手持ちのルアーも異なるので、魚の探し方も人それぞれです。
もちろん使うルアータイプにも趣味趣向があります。
釣りのカテゴリーを問わずにいえることかも知れませんが、エリアトラウトフィッシングも釣果という結果に対して絶対という答えがないカテゴリーだと感じていて、そこが僕が魅了される強い要因でもあります。
単純に魚を釣るという狩猟本能を超えて、その日の状況を「感じて」、どんな風にどうやって釣るかを「考えて」、そして釣果を得る。
「感じて」「考える」ということが大切で、故にとても愉しい。釣れない時間も釣りなのですよね。


今日はトラック放流日でした。
アルクスポンド宇都宮さんのお魚たちは遠路はるばる静岡から運ばれてきます。
画像の水槽の中で数時間。車に揺られてくるのですね。お魚は車酔いしないのかな??

普段は魚のストック池から軽トラでポンドに放流されるのですが、今日は違います。
圧倒的な放流量で、そして魚のサイズも大きい。


まず最初はポンドの南側から、若いスタッフさんが網で放流します。


そしてポンド北側からは、トラックから直接放流されます。


ポンドには放流された魚たちがウヨウヨ。
釣れないはずがありません。この時間帯は考えることを一時中断して派手で重めのスプーンを投げまくります。


強いアタリがあり、重たい手応えで釣れたカッコいいニジマス。
一番上の画像のニジマスと見比べると判るのですが、放流魚は体色が黒っぽいです。
暗い水槽の中で過ごしている時間が長いから暗順応しているのでしょうかね。

そんな夢の時間を過ごした後はまたまた魚探しの現実に突入します。


今度はボトムから魚を引き出しました。
秋晴れで日差しが強く魚のレンジが沈んだようです。


使ったスプーンはこれ。
「saji gou」の試作品、板厚1mmの真鍮版から作り出したボトム用の特性検討品です。
ボトム用としてはウェイトが軽めなのですが、その分フワフワとボトムを漂わせることが出来ます。

ボトムの釣りにもタイプがあって、ストンストンと早く沈むタイプのルアーに反応が良いときと、フワフワとボトムを這うように漂う方が良い場合があります。前者は魚の威嚇本能をあおり、後者は食性に訴えるのかなぁと思います。

マイクロスプーン「saji」の次は、マイクロボトムスプーンを開発しようといろいろと勉強しています。


そして夕暮れを迎えます。
太陽が傾く時間帯って、とても釣れそうな時間に思うのですが案外難しいときが多いです。
日照を嫌ってボトムに沈んでいた魚たちが中層に浮き始める。活性そのものは大きな変化はなく居場所が拡大してしまうため、探しにくくなるのです。

そんな時間にちょっと悶絶しつつ、太陽が沈みます。


今日はきれいな満月の日でした。

日没後の17時から18時、プライムタイムの到来です。
ボトムに沈んでいたトラウトたちもレンジを上げて表層を意識するようになってきます。
夜暗い水中から水面を見ると夜空や照明の明かりが映っていると思い、僕はシルエットが浮かぶ黒いスプーンを良く使用します。

昼間にボトムで使用した板厚1mm試作品の兄弟版「saji jak 10」と量産仕様の「saji jak 07」の2タックルと、黒にスレてしまったとき用のローテーションスプーンでアストラル 1.6g の蛍光ピンクのタックル、計3タックルを準備して素晴らしい時間を過ごしました。

2投に1回のヒットのペースが続き、寒さを忘れてナイターの釣りを愉しみました。
終わりよければすべて良し。この時期のアルクスポンド宇都宮さんらしい釣行となりました。

11月からアルクスポンド宇都宮さんは20時までのナイター営業をされるそうです。
ナイトフィッシングも管理釣り場なら安全です。
この機会に素晴らしい夜を愉しんでみては如何でしょうか?


タックルデータ

セット1 軽めのスプーン用(センシティブセッティング)
ロッド : VALKEIN DainsliF 6’1L-LTD
リール: DAIWA PRESSO LTD 1025 with IOSFACTORY 「Direct」&「D system」 with REVIBE 「Funnel 40mm」
ライン: エステルライン(0.2号)+フロロリーダー(2lb)

セット2 軽めのスプーン用
ロッド : VALKEIN DainsliF 6’1UL-H Black Vespine
リール: SLPWORKS DSLT1000SP with IOSFACTORY「D system for 18」 with DRIVE 「AIR Stir 40mm」
ライン: エステルライン(0.3号)+フロロリーダー(2lb)

セット3 放流スプーン用
ロッド : VALKEIN DainsliF 6’1L-H Black Vespine
リール: SLPWORKS DSLT1000SP with IOSFACTORY「D system for 18」 with DRIVE 「AIR Stir 40mm」
ライン: エステルライン(0.4号)+フロロリーダー(3lb)