釣行記 アルクスポンド宇都宮 #6

釣行日 2020年11月21日 土曜日 7:30 ~ 18:30

僕のホームフィールド、アルクスポンド宇都宮さんに行ってきました。
シーズン中はほとんど毎週伺っているのですが、管理釣り場とはいえ行くたびに状況は変化します。
やはり自然の中の遊びなのですよね。アウトドアって愉しいです。

さて本日のアルクスポンド宇都宮さんですが、天候は良かったものの爆風に苦労をさせられました。
お魚さんの反応もちょっと渋くて、なかなか悩まされる一日となりました。

ということで、今回は「お魚さんの反応の変化」と「爆風への対応」について、僕の考察を交えながら記事をまとめたいと思います。


朝は少し遅れて 7:30 からスタートです。
この微妙な遅れ時間には実は意味があります。
アルクスポンド宇都宮さんの営業時間は、通常は 18:00 までなのですが11月は20時までのナイター営業が行われています。
20時まで釣りをするのは翌日を考えるとちょっと辛いのですが、暗い時間はとても良く釣れるのでこの時間も愉しみたい。
そんな欲求の折衷案から、暗い時間帯の釣りを少し長めに愉しめるようにスタートを30分遅らせたのです。

さて朝の状況ですが、スプーンの巻きの釣りでは安定の渋さです(笑)
ハイバースト 1.4g をスタートスプーンにして反応の良いレンジとカラーを探したのですが、まったく見つからず。
釣れているのはボトムで、サークルで良い反応が出ていることを横目に見つつ、スプーンの巻きに拘って時間が経過していきます。
ハイバースト 1.4g を諦め、同じくハイバーストの 0.8g に変更して探ります。

ハイバースト 0.8g でやっと反応を得ることが出来、アカサカ釣具店オリカラのグレムリンに 60センチクラスの大型ニジマスがヒットしました。
タックルはもっともライトな仕様でラインはエステルの 0.2号(1.1 ポンド)。
慎重にやりとりをして寄せてきましたが、残念ながらフックアウト。貴重な一匹をバラシてしまいました。残念!
今までアルクスポンド宇都宮さんでは出会ったことのない体高のある素晴らしい魚体の魚でした。もったいなかったなぁ。。。

その後も中層のスプーンの巻きの釣りで粘るも、まったく答えを見つけることが出来ず・・・、サークル 2.2g でボトムの釣りにチェンジします。
サークルはアルクスポンド宇都宮さんの定番のスプーン、ジュエルオリーブで3匹をゲット出来ました。
と、このタイミングで午前の放流です。


放流はギガバースト 2.8g を使って順調に数を稼げました。
これに助けられて巻きの釣りボウズを回避しました。放流魚だとボウズみたいなもんですけど・・・

普段のアルクスポンド宇都宮さんだと、渋いとはいえ中層で反応する魚がいるものなのですが、今日は一味違いました。
釣り場を巡回していた若いスタッフさんと話をすると、11月の後半になって朝は渋い状況が多くて・・・もしかしたらナイター営業も要因にあるのかな、と教えてくれました。

ナイター営業によって、魚がルアーを見ている時間が増えてリセットする時間は減って・・・
なんとなく影響もありそうですが、果たして魚の記憶力はそこまであるのか?

11月後半が渋くなっていることについての僕なりの考察は以下のとおりです。

水は4℃で最も比重が重くなる特性を持っています。4℃以上の温度では比例的に水は軽くなっていく。
アルクスポンド宇都宮さんの水は井戸水の汲み上げなので水温が安定しています。
17℃くらいと伺っていますが、手を入れると温かく感じます。
11月後半になると朝の外気温は10℃以下となり、早朝の水面には靄が立ち込めています。
朝の低気温に対して昼は20℃近くまで上昇して暖かくなり、夜間は穏やかに冷え込んでいきます。

この寒暖差が曲者で、早朝の冷え込みでポンドの表面水温が下がることによって、「ターンオーバー(水の攪拌現象)」が発生しているのでは・・・。
アルクスポンド宇都宮さんは夏季休業中にポンドを干して清掃をしており、また大量の井戸水で循環しているので水質は安定しており「ターンオーバー」による水質悪化は発生しないと思いますが、「ターンオーバー」による水温の変化は魚にストレスを与えているのではないかと考察しています。

ナイターでルアーを見ている時間が長いという理由もありそうですが、主因は季節的なモノなのかなぁ・・・と思っています。

放流魚の反応が落ち着いてきたころ、風が強まり爆風状態になってしまいました。


身体が持っていかれそうになる北風です。
釣り座をポンドの南西の端っこに取っていたため、ほとんど正面から風を受ける状況となってしまいました。
釣りがし難くなったのはもちろんですが、風に体温を奪われちょっと辛くなってきたのでここで昼食の休憩をとります。

釣りをしているとつい夢中になってしまいがちなのですが、一日を通して考えると適宜とる休憩は大切です。

昼食休憩で暖を取り釣り座に戻りましたが、風は相変わらず強いです。
テストには良い風なので、saji のキャスタビリティをチェックします。
saji gou 08 はフックとリングを付けたアッシーウェイトで 0.9g なのですが、強い向かい風の中でもギリギリ投げられました。
でも、波のせいでレンジを安定させてリトリーブすることは出来ませんでした。
スプーンの巻きの釣りは無理・・・ということで強風対策の釣り方にチェンジです。

当日は二つの手段を試しました。
一つ目はプラグの釣り。ディープクランク Haze を使って中層下目のチェック。
リップの抵抗で潜航しラインテンションを得やすいディープクランクは風の中でも使いやすいルアーだと思います。
ヒットはあるのですが、アタリは少ないようです。

で次に試したのが、午前中に調子が良かったサークル 2.2g のボトムズル引きです。
しゃがんで身体を小さくして風の影響を減らして、地味にゆっくりとリトリーブしてアタリを拾います。
風で水面が波だったせいもあるのでしょうね、ボトムに魚が移っているようでバッチリ釣れました。

強風の中で午後の放流があり、またギガバーストに活躍してもらい愉しい時間を過ごしていると、風が徐々に収まってきました。
やっとやっと saji の出番です。


日没までの時間帯、太陽が傾いて光の状況が変化するのに合わせて、スプーンの色をローテーションして愉しめました。

日没から暗くなるまでの時間帯はまた渋い状況になります。
だいたいいつもこの時間帯は中層の魚が反応しなくなるのですが、僕は光が減っていくことに魚の眼の機能が追い付かないことが要因と思っています。
色を認識する錐体細胞から薄明視を見る桿体細胞へと、光の変化に応じて網膜のセンサーは機能をシフトしていくのですが、この過渡期となる薄暮の時間帯は魚の眼が暗さの変化についていかないのではないかと考察しています。

で、この時間帯に調子を上げるのがまたまたボトムになります。
ボトムにいる魚は暗い状況に慣れているからなのか、それとも中層の魚が暗くなった水面を離れて沈むのか、定かではありませんがこの時間帯はボトムの調子があがります。

またまたサークルに活躍してもらってボトムの釣りを愉しみます。
夜でもボトムの釣りは成立すると思うのですが、暗さが増して魚が中層に浮くであろうタイミングを見計らいスプーンの巻きの釣りにシフトします。
ナイター営業の時間帯に魚の生活リズムがなじんでしまったせいか、11月当初のナイター開始時のような爆釣はありませんでしたが、それでも明確なアタリで中層に浮いた魚が反応してくれました。

暗闇の中で光って見えるライン、そしてラインに出る明確なアタリとその後に伝わってくる強い手応え。
終わりよければすべて良しで、明日への余力を残しつつアガリ鱒を釣って納竿としました。

今日も一日愉しめました。
アルクスポンド宇都宮さん、ありがとうございました。


タックルデータ

セット1 マイクロスプーン専用機
ロッド : VALKEIN DainsliF 6’1L-LTD
リール: DAIWA PRESSO LTD 1025 with IOSFACTORY 「Direct」&「D system」 with REVIBE 「Funnel 40mm」
ライン: エステルライン(0.2号)+フロロリーダー(2lb)

セット2 マイクロ~軽めのスプーン用
ロッド : VALKEIN DainsliF 6’1UL-H Black Vespine
リール: SLPWORKS DSLT1000SP with IOSFACTORY「D system for 18」 with DRIVE 「AIR Stir 40mm」
ライン: エステルライン(0.3号)+フロロリーダー(2lb)

セット3 標準スプーン&ボトム用(午前中のみ使用)
ロッド : VALKEIN DainsliF 6’1L-H Black Vespine
リール: SLPWORKS DSLT1000SP with IOSFACTORY「D system for 18」 with DRIVE 「AIR Stir 40mm」
ライン: エステルライン(0.4号)+フロロリーダー(3lb)

セット4 アルクスポンド宇都宮 試投ロッド(セット3にスイッチして午後のみ使用。フィーリングについては後日!)
ロッド : VALKEIN DainsliF Gaia Blitz 6’2ML
リール: SLPWORKS DSLT1000SP with IOSFACTORY「D system for 18」 with DRIVE 「AIR Stir 40mm」
ライン: エステルライン(0.4号)+フロロリーダー(3lb)