エリアトラウトフィッシング入門 その1

僕のサイトはかなりマニアックなので気が引けてしまう方もいるかも知れませんが・・・汗
エリアトラウトフィッシングの愉しさをたくさんの人に体験してもらいたいと思い、入門の記事を書こうと思います。
まずはエリアトラウトフィッシングの舞台となる管理釣り場について、どういうところなのかを解説いたします。
エリアトラウトをこれから始めようと思っている人、始めて間もない人、必見ですよ!

管理釣り場とは・・・そこは釣り人のパラダイスです!


管理釣り場には元気なトラウトたちがたくさん放流されています。
写真は管理釣り場の水面を写したものですが、この黒い影はみんなトラウトです。たくさん見えますよね~!

「釣り」って普通に想像すると、「糸を垂らして魚がエサを食べるのを待ってる」とか「魚がなかなか釣れない」って思われる方が多いと思います。
僕はバスフィッシングもしていましたが、一日にたくさん釣れることは滅多にありませんし、ここはと思ったポイントには先行者がいたりして・・・思うようには釣れません。「釣れない」ということは、逆に釣りの愉しみの一つであるとも言えるのですが、やっぱり釣れた方が良いですよね。

多くの釣りは「ターゲットの居場所探し」が重要で、アングラーはみんな良いポイントを探しています。
自分だけのポイントを探すことも釣りの愉しみで、例えば「人里離れた山奥の源流を目指す」とか「朝のワンチャンを狙う」とか、それはそれで楽しいものですが、努力したから釣れるというものでもありません。

これに対して管理釣り場には魚が大量に放流されています。
まず、「釣れる場所を探す」という工程を省くことが出来るのですね。
ネイティブの釣りでは、魚影を一日探して一匹も釣れなかった・・・なんてこともままあると思うのですが、管理釣り場においては魚が居ることは保証されています。釣り人は「場所を探す」ための労力を「魚を釣る」ことに向けることができます。

そしてもう一つ良いところ、魚種の豊富さと希少な魚との出会いです。
管理釣り場には、その釣り場さんごとの特徴があります。「大型魚をたくさん放流しているところ」や「希少な魚種を放流しているところ」、「複数の池があるところ」などです。「釣りのポイントを探す」という愉しみの代わりに、「特徴のある釣り場さんを訪問する」という愉しみがあります。
管理釣り場で放流されているのはニジマスが最も多いのですが、ニジマスにもたくさんのタイプがあります。養鱒場や水産試験場が永年にわたって研究開発して、ニュータイプのニジマスを生産しているのです。「引きの強い大型魚」や「やたらジャンプするタイプ」、「太っていて食べて美味しいタイプ」などなど。そしてニジマス以外にも、日本では生息域の限られているトラウトや、魚種混合したハイブリッドのトラウトなどの希少なタイプもたくさん放流されていてます。管理釣り場では、自然の釣りでは出会うことの出来ないトラウトを釣ることが出来るのです。

ネイティブフィールドの釣りにロマンを感じる・・・夢を抱くところはあるのですが、忙しい日常の中で限られた休日を有意義に過ごすために、管理釣り場は釣り人にとって最高のパラダイスと思います。

管理釣り場とは・・・安全で清潔な釣り場です!


自然の中での釣りは汚れることも覚悟しないといけませんし、少なからず危険性を持っています。当然ですが施設も整ってはいないですよね。
これに対して管理釣り場は、足場の確保や草刈りといった環境整備がなされ、そして休憩所や食堂、トイレといった施設が整っています。

自然のフィールドの良さはもちろんあるのですが、管理釣り場の整った環境は「ほどほどのアウトドア感」を満喫することが出来て、女性やお子さんには安心できるものと思います。キャリアの長い釣り人に対しても、管理釣り場の居心地は「釣りに集中」する愉しさに繋がっています。

管理釣り場を訪れていて素晴らしいな、と感心するところに場内の清掃があります。
自然のフィールドで落ちているゴミを見るとなんだか悲しい気持ちになるのですが、管理釣り場ではスタッフが日々の清掃をしてくれています。
場内にはゴミ箱が設置されていますし、喫煙エリアを定めるなど分煙の進んだ釣り場さんもあります。

そして食堂が魅力的な釣り場さんも多いです。
レストランで食べるような本格的な料理からおふくろの味まで、食の愉しみも管理釣り場にはあります。
釣りに集中して愉しんで、疲れた身体を美味しい食事で癒す。とても贅沢な環境ですよね。


最近の心配事、新型コロナウィルスへの対応もしっかりとしています。
消毒用アルコールの設置やスタッフの予防対応はもちろん、共有箇所の消毒や清掃などの対応が図られていますし、密を避けるために入場人数の制限や、釣り座間隔の確保と明確な区分など、アウトドアでの遊びなので気を緩めてしまいそうなところも、最大限の対応がなされています。

環境に不安を感じたら一日を楽しく過ごせないですよね。管理釣り場には「自然の遊びの不安」を大きく取り除いてくれる環境がありますし、とりわけ安全性の高さはたくさんの釣りのカテゴリーの中でトップクラスと思います。

管理釣り場とは・・・釣れる魚が美味しいです


管理釣り場でよく釣れるニジマスは、標準的なサイズでもスーパーで売られているものより大きいですし、大型のものは食用に飼育されたものも多くて赤身でとても美味しいです。ご当地サーモンとして名産になっているトラウトもいます。
また、イワナやヤマメやサクラマスといった日本の渓流魚も釣れて、これらもたいへんに美味しいお魚です。

僕も最近知ったのですが、養鱒場で育てられたニジマスの中には回転寿司のサーモンとして提供されているものもあるそうです。スーパーで売られているトラウトサーモンなども管理釣り場にいるトラウトと同じタイプといえるでしょう。

管理釣り場には贅沢なお魚がたくさん放流されているのです。

管理釣り場のルールによって持ち帰りの匹数は異なりますが、食べきれないほどのお魚を持ち帰ることができます。
例えば大きくて美味しい魚で有名な白河フォレストスプリングスさんでは10匹の魚を持ち帰ることが出来ますが、ここの魚を10匹持ち帰ると軽く5kgを超えるのではないでしょうか、大型魚が釣れれば10kgを超えるかも知れません。赤身で美味しいお魚が1日券4000円でゲットできるのは、とてもリーズナブルと思います。

釣ったお魚は捌かなければならないので捌き方を学ぶ必要がありますが、内臓を取るくらいならそれほど難しくはありません。釣り場には魚捌き場が設置されていますが、刃物は置いていないので捌くために必要な包丁やナイフを持参するようにしましょう。

トラウト料理は塩焼き、ムニエル、スモークなどが有名ですが、簡単な調理でも管理釣り場のトラウトはとても美味しいです。
釣りを愉しみ、料理を愉しみ、そして食べて愉しむ。管理釣り場は最高ですね。

管理釣り場とは・・・釣りに集中することができます


管理釣り場は魚影が濃いので誰でも釣れるチャンスを持っています・・が、アングラーが狙って釣ろうとするとなかなか難しい一面もあります。
釣り方によって難易度は変わるのですが、出来るだけEasyな釣り方を選んで数釣りを愉しむ人や、あえて難しい釣り方にチャレンジする人など、管理釣り場は釣り人の趣向に合わせて様々な愉しさを提供してくれます。

水中を泳ぐルアーの泳ぎを「感じて」、トラウトをどのように魅了したら良いか釣り方や使うルアーを「考えて」、そして狙い通りに釣れた時のうれしさときたら、、、本当に最高です。
この「感じて」「考える」というプロセスが釣りの醍醐味で、魚が多い管理釣り場ではこのプロセスをたくさん経験することが出来ます。
この経験は初心者や釣りに慣れていない人が上達するための近道となりますし、例えば普段はバスを釣っているアングラーでも、管理釣り場で集中して釣りをすればアタリを取る感度やルアーを操るテクニックは間違いなく向上すると思います。

釣り方に拘らずに、釣果の上がる方法を模索しながら釣りを愉しむほうが一般的なので、あまり敷居を高くしないでまずはチャレンジしてみることが大切だと思いますが、どんな釣り方であれ「集中する環境」を管理釣り場は提供してくれます。

僕は屋号の「 TROUT SPOONS Lab 」が示している通りで、スプーンの釣りに拘っています。いろいろなルアーがあって、それぞれにテクニックが必要で面白いのですが、その中でもスプーンの釣りというのは釣り人のテクニックが最も反映されると感じていて、僕はこの釣りが大好きです。
そして管理釣り場は、そのスプーンの釣りを愉しむのにとても適した環境なのです。

これを見た皆さんも、エリアトラウトフィッシングにチャレンジしてみませんか?