エリアトラウトフィッシング入門 その2

なんでも初めての体験というのは心配事がつきまとうもので、そのせいで一歩を踏み出せない人は沢山いると思います。
屋外で自然を感じる一日、アウトドア遊びってちょっとオシャレな感じもするし、ルアーフィッシングにおいては道具や仕掛けも比較的シンプルで、「匂いがしたり、ちょっと気持ち悪かったりする餌」を使うことはありません。
キャストやリトリーブという操作もスポーツのような感覚があり、釣りの世界へ一歩を踏み出すにはお勧めのカテゴリーと思います。
今回は、「これまで釣りをやったことがない人」をイメージして、事前準備について解説をまとめてみます。
既にエリアトラウトフィッシングを愉しんでいる方も、初めての人と同行する場合などの参考にして頂ければと思います。

管理釣り場に行ってみよう・・・まずは下調べから


「釣りって面白そうだな・・・」、「はじめてみようかな・・・」と思っても、じゃあどうすれば良いものか・・・一つ目の壁ですよね。
一番の近道は、家族、親戚、友達、会社の同僚などに釣り人がいれば、その人に教えてもらうのが良いのですが、そんな都合の良い人がいない方もいますよね。でもご安心ください、管理釣り場の場合には身近に指導者がいなくても入門することは可能です。
何故なら、管理釣り場は初心者に門戸を開けているところが多いからです。初心者対応のレベルは管理釣り場さんによって異なりますが、道具の貸し出しから基本的な釣り方のレクチャーまでしてくれる、心強い釣り場さんも存在しています。

初めてチャレンジするあなたが最初にやるべきことですが、まずは家から行ける範囲にどんな管理釣り場さんがあるか、調べてみましょう。
ネットの情報を読むと、知らない世界が広がっていて不安に思うこともあるかも知れませんが、細かい情報はあまり気にせずに、「管理釣り場ポータル」さんなどのインターネットの情報サイトを活用して、行動範囲にある管理釣り場さんをピックアップしてみます。
次に、ピックアップした管理釣り場さんの初心者対応のレベルを把握します。レンタルタックルやインストラクターなどについて、ホームページに初心者対応の記載がある釣り場さんもありますので、まずはそういう釣り場さんを探します。もし初心者対応の記載がない場合は、ちょっと勇気を出して「電話して確認しちゃう」のが良いと思います。
僕の住んでいる栃木県であれば、宇都宮市の「アルクスポンド宇都宮」さん、大田原市の「キングフィッシャー」さんはインストラクターが常駐していてますので、初めての方には心強いと思います。

管理釣り場に行ってみよう・・・準備するモノは?


下調べまで完了したら、次はモノの準備なのですが・・・管理釣り場さんで釣り道具をすべてレンタル出来るのであれば、釣りに関しては特別に用意するモノはありません。ルアーはレンタルしていないところもあるので、その場合には事前にルアーを購入しておく必要があります。

もしタックル一式をレンタル出来る釣り場さんに行く場合でも、事前にルアータックルを売っている釣り道具屋さんを訪問してみることをお勧めします。ルアーや道具はどんなものがあるのか、必要となるものの価格はどのくらいか・・・など、ルアーフィッシングの世界を具体的に理解することが出来ますし、「初めて管理釣り場に行こうと思うのですが・・・」と店員さんに話しかければ、ハウツーをたくさん教えてもらえると思います。店員さんにお勧めのルアーを教えてもらって購入するのも管理釣り場に向かうモチベーションや楽しみになると思いますし、なにより釣具屋さんのとのコミュニケーションは知らないことに対する不安の解消に繋がります。

初めて購入するルアーですが、僕はクランクベイト等のプラグをお勧めします。
トラウトスプーンズラボの癖にプラグを勧めちゃうのですが・・・スプーンに比べると、プラグは一定の深さを泳がせることが容易で、手元に伝わる振動も明確なため、初心者でもルアーを操作していることを感じやすく、魚を釣り易いためです。
スプーンに比べるとプラグは高価なのですが、まずはデザインやカラーの気に入ったものを、いくつか入手するのが良いと思います。釣果を意識してルアーを選ぶよりも、初めての場合は自分の気に入ったモノを入手することをお勧めします。お店で売られているということは、釣れる可能性はどれも平等だと思うのですね。なので、まずは自分の感覚を大切にしてルアーを選びましょう。自分で選んだお気に入りのルアーで得られたヒットは最高の喜びになりますし、心に残ります。
ルアーの入手は、中古釣具屋さんを利用すると安価に揃えることが出来るのですが、中古品はフック等のコンディションの懸念もあるので、初めての場合は新品を購入した方が無難と思います。

身の回りの装備ですが、安全のために「帽子」と「サングラス」を着用するようにしましょう。
エリアトラウトフィッシングは安全性の高い釣りですが、ルアーには鋭利なフックがついています。ルアーが飛んできて顔にあたる可能性もゼロではありません。万が一に備えて「帽子」と「サングラス」を着用しましょう。眼鏡をかけている方は、「サングラス」を新たに準備しなくても、普段使っているモノで大丈夫です。「サングラス」を新たに購入する場合は、水中を観察しやすい偏光タイプがお勧めです。
服装や靴については普段着で大丈夫ですが、アウトドアでの遊びとなるので、「夏季は日射や暑熱」、「冬季は防風や防寒」を考慮して着用する服装や靴を選ぶようにしましょう。お気に入りのアウトドアブランドの服を準備しても気分が盛り上がるでしょうし、ユニクロのカジュアルな服装でも問題はありません。ちなみに、僕は最近話題のワークマンさんのアウトドアウェアを利用することが多いです。特にレインウェアは安価で性能の良いものが入手できます。いずれにせよ、汚れても良いモノを着用していきましょう。

管理釣り場に行ってみよう・・・まとめ


事前準備について、理解できましたか?
出来るだけわかりやすいようにと考えて文章を書いているのですが、なかなか難しいものですね。

管理釣り場に行くのは「クルマ」や「バイク」といった移動手段が主になります。もしクルマやバイクをお持ちでない場合には、公共交通機関やタクシーの利用も考慮して管理釣り場を選ぶ必要がありますね。市街地に近い管理釣り場さんもありますので、探してみるのが良いと思います。

初めてチャレンジする管理釣り場ですが、インストラクターさんの指導が受けられる釣り場さんであれば、その後の数回は同じ場所に行くことをお勧めします。釣りを我流で覚えるのはけっこうたいへんなので、頼れるインストラクターに暫くは指導してもらった方が上達の近道になります。
僕はアルクスポンド宇都宮さんに良く行くのですが、インストラクターやスタッフの方と会話してたくさんのことを学ばせて頂いています。キャリアは相応にあるのですが、それでも知らないことはたくさんありますし、そんな疑問を解消するためにインストラクターやスタッフさんはとても頼りになります。

管理釣り場に行くと小さなお子さんを連れたご家族が愉しんでいる姿を見かけます。
コロナウィルスへの対応で家族の遊び場が制限される状況の中で、とても嬉しくなる光景です。
暮らし難いご時世となってしまいましたが、アウトドアで愉しめるエリアトラウトフィッシングは「withコロナウィルス」に対応する趣味になると思います。管理釣り場で笑顔になる人が増えると良いなと願います。