釣行記 尚仁沢アウトドアフィールド

釣行日 2020年11月07日 土曜日 7:30 ~ 16:30

行ったことのない栃木の管釣りに行ってみようシリーズです。
今回は塩谷町にある「尚仁沢アウトドアフィールド」さんにお邪魔してきました。


尚仁沢アウトドアフィールドさんはキャンプを中心に据えて、アウトドアアクティビティの一つとして管理釣り場を提供されています。
ポンドにはシルバーレイクという名前が付けられていて、オールキャッチアンドリリースの池の中には大型のトラウトのみが放流されている特徴的な管理釣り場さんです。

通常の管理釣り場はニジマスが主体になるのですが、尚仁沢アウトドアフィールドさんでは個性的な魚がたくさん放されています。
管釣り用語でニジマス以外の魚種のことを色物と呼ぶのですが、ここではその色物の方が主流のような印象で、いわゆる普通のニジマスは見かけられず、ニジマス系としては大型のドナルドソンやロックトラウトたちのみのようです。
途中で放流があり見学できたのですが、放されていた魚の中には超大型のイトウもいました。


ここは魚の取り扱いのルールが厳しくて、チケット購入時に教えて頂くのですが、その中でも特徴的なのは以下の2点でした。

・釣った魚の撮影は全面禁止。風景のみ撮影は可能。
・手で魚を触ることは禁止。フックを外すのはリリーサーを使用し、リリーサーの使用が困難な場合は金属製のペンチ等を使用すること。

入場のときに管理人さんにお伺いしたところ、「ここは大型魚や色物などの見栄えする魚が多いことから撮影する人が多かったのだが、丁寧に魚を扱う方もいる反面、扱い方がぞんざいな人も多く、ルールとして規制するにあたり 〇 か × かの判りやすい判断として、撮影を全面禁止とした。」とのこと。

僕はいろいろな管理釣り場を訪問させて頂いていますが、初心者や子供ならまだしもきちんとした身支度のアングラーの中にも素手で魚を掴んだり、誤って陸に上がってしまった魚を足で蹴って池に戻すような行為を見かけることがあります。個人によって考え方や感じ方の異なることで、なかなか釣り人間で注意しあうことの出来ないモラル・マナーの問題だと感じます。

そういう課題に対して釣り場がしっかりとルールとして管理されていることに好感を感じつつも、魚の写真撮影が好きな自分としては残念なルールと感じました。というわけで今回の釣行記には魚の写真がありません。


肝心の釣りの方ですが、当日は今シーズンのオープン日ということで期待を持っていたのですが・・・
いやはやなんとも難しい状況でした。

スタートして早々に2本のジャガートラウトを釣り上げたのですが、レンジやスピードといったパターンを掴むことが出来ずに悶絶した一日となりました。釣れたジャガートラウトは50センチほどの大型で、体長に比較して口がものすごく大きいとてもカッコいいトラウトでした。釣れた一匹の充足感がとても高かったです。

ポンドの状況は濁りが入っているため、足元を泳ぐ魚と表層に浮いた魚の魚影のみが確認できます。
観察していると魚はポンドの岸際を回遊しているようで、大型の魚が群れて泳いでいます。

周囲を見るとミノーを使用している人が多く、ぽつぽつと釣っている人は岸際の回遊魚をミノーのトウィッチで誘っていました。
スプーンのような追尾系の釣り方ではなく、リアクション系の釣り方が良いようです。

途中でトラックから大量の放流があり期待が高まったのですが、残念ながらその魚たちに出会うことは出来ませんでした。
当日はとても暖かくて過ごしやすい日だったのですが、ポンドの水を手にするととても冷たく、運んできたトラックの水質や水温と、ポンドの水とが異なったようで、放流魚たちは水に馴染みずらかったようです。少し日をおくと良い結果につながるように思いました。

スプーン中心の組み立ての僕の釣り方だと魚の状況と噛み合わず、ハイドラムを使用することで何とか反応を得る時間はあったもののバラシとラインブレイクでキャッチには至らず。このポンドの難しさを実感した一日となりました。


釣りは厳しかったのですがアウトドアフィールドとしての施設については申し分なく、非常に居心地の良いキャンプ場でした。

特に素晴らしいと感じたのは四方を森に囲まれた景観で、人工物から隔離された非常に気持ちの良い風景を愉しむことが出来ました。

僕たちが釣りをしているときもキャンプのお客様が多数来場していて、テントやタープの設営などの準備をしている光景をたくさん見ることが出来ました。散歩されている方、キャンプの準備をしながら談笑している方、みなさんがそれぞれに素晴らしい秋の一日を過ごしている姿を拝見して、居心地の良いエリアさんだなぁと感じました。


管理釣り場というとスプーンを引くレンジやスピードをコントロールして正解を探すのがゲームとしての愉しみなのですが、ここはそういうゲーム性というよりは、大型で美しいトラウトを手にすることが喜びとなるエリアで、通常の管理釣り場の感覚で訪れるとなかなか釣ることが出来ずに難しいと感じるかも知れません。

好きなルアーをキャストしてリトリーブするという行為そのものに愉しさを感じながら時間を過ごし、手にした大型トラウトの感触を大切にする。

タックルを見てもカッコいいベイトリールを使用している方も多くて、ここならではの釣りの愉しみ方があるのだと感じました。
先日訪れたWADONAさんでも感じたことですが、数釣りの管理釣り場とは異なるコンセプトで「素敵な空間で贅沢な時間を過ごす」、大人のオシャレを感じました。

いつかここでキャンプもしてみたいと思います。


タックルデータ

セット1
ロッド : IVYLINE Synchronizer evolution 6’09 BORON
リール: SHIMANO Vanquish C2000SSS with IOSFACTORY「IMPACT」&「S system」 with REVIVE 「Funnel」
ライン: PEライン(0.2号)+フロロリーダー(3lb)

セット2
ロッド : VALKEIN DainsliF 6’0GL-LTD
リール: SHIMANO Vanquish C2000SSS with IOSFACTORY「IMPACT」&「S system」 with REVIVE 「Funnel」
ライン: PEライン(0.2号)+フロロリーダー(3lb)