釣行記 アルクスポンド宇都宮

釣行日 2020年10月24日(土曜日) 7:30~17:45

前日まで天候の芳しくなく寒い日が多かった週末の土曜日、ホームグラウンドのアルクスポンド宇都宮さんにお邪魔してきました。
昼間、日差しがあるときは暖かかったのですが、夕方から寒さが増し、加えてプライムタイムの17:30からは雨に降られる、秋らしいといえば秋らしい天候の中での釣行となりました。


今回はアルクスポンド宇都宮さんの施設紹介から。


施設そのものは新しいものではありませんが、スタッフの方たちの日々の清掃や手入れが丁寧に行われていて、気持ちよく利用できる管理釣り場さんです。魚のさばき場は広々としていて、こまめにスタッフの方が清掃していてキレイです。またトイレも適宜補修されていて、外観はチープですが中は良く手入れされていて気持ちよく利用できます。アルクスポンドは女性スタッフが多いので、女性向けの対応もしっかりしているそうです。


ネットやスカリ(釣った魚をいれる網)などの貸し出し品もたくさんあり、ここでレンタルする方もたくさんいます。
スカリは干してからレンタル置き場に戻すように管理されていて、汚れが気になる備品もしっかりと管理されています。


今シーズンから分煙化が図られて、釣り場は禁煙となり休憩スペースを兼ねた喫煙所が数か所設置されました。
僕は非喫煙者なので、この対応はとてもありがたいです。このスペースで談笑しながら一服している姿をよく見かけるので、愛煙家の方たちにとっても情報共有の有意義なスペースになっているのではないでしょうか。
こういった共有スペースの清掃管理も良くなされていて、例えば雨が降った後はすぐさまスタッフさんが回って濡れたベンチを丁寧に拭きあげています。


もう一つアルクスポンドさんの特徴の一つに初心者に向けた手厚いサービスがあります。
画像は魚の針外しを手伝うスタッフさんです。
レンタルタックルはアルクスポンド母体のヴァルケインさんの一流品で、キャストの仕方からリトリーブの方法まで、丁寧にスタッフの方が教えてくれます。様々な管理釣り場を訪れていますが、ここまでのサービスをしているところはなかなかありません。頭が下がります。


僕がスプーンの釣りに嵌ったきっかけとなったのは、何を隠そうこのアルクスポンド宇都宮さんでした。
現在は大きな池が一面ある構成なのですが、以前は南北に2面の池を持つスタイルで、僕が初めて訪れたのは2017年ごろだったと記憶しています。
コロナ禍以前は休憩所で飲み物のサービスがあって、休憩所に入るとスタッフさんから「飲み物如何ですか?」と声をかけて頂けました。管理の行き届いた施設に加えて、人の気持ちというホスピタリティの高い管理釣り場さんで、とても気に入ってしまい通うようになったのです。

以上のように書くと初心者向けの釣り場さんか・・・と感じられるかも知れませんが、アルクスポンド宇都宮さんは釣りに関してはかなりテクニカルだと思います。広大なポンドは水深が 2m 強くらいの平底の構造となっていて、魚が散りやすいため、魚の居場所を探すのはけっこう難しい。
「初心者が偶発的に魚を釣る」という点では適しているのですが、狙いを定めて魚を釣ろうとするとなかなかの難しさです。

さて、釣行当日の状況に話を戻します。
秋晴れの良い天気に恵まれ、気温や水温もトラウトフィッシングには適した感じだったのですが、いやはやなかなかに難しい日となりました。


魚たちが様々なレンジにばらけてしまっているようで、狙いが定まらないのです。
普段はアタリの多いレンジが存在するものなのですが、当日は様々なレンジを探りながら食い気のある魚を探す必要がありました。

昼間はボトムが良かったのですが、ボトムと言っても底べったりという感じでもなくて、スプーンをゆっくりフワフワと底の方を泳がせる、そんなイメージの釣り方が良かったように思います。

なんとなくですが、中層に散った魚が光の状況によって関心を上方と下方に振るような感じで、ボトムが良かったと思うと、表層でもアタリが出るときがあり、それぞれのレンジをローテして狙う釣り方で一日楽しめました。難しいが故の「考える」面白さですね。



カラーも絞り切ることが出来なかったのですが、前日に塗装した saji の量産プロト品、グリーン系のカラーが中層で効いた時間帯があり、ポポンと連続してキャッチすることが出来ました。gou 08 のステディリトリーブで気持ちの良いバイト、自分のスプーンでの釣果はとても嬉しかったです。


午後、時間が経つにつれて雲が多くなってきました。
黒い雲が少しずつ近づいてきて、なんだか嫌な感じです。

そして迎えたプライムタイム。17時を過ぎてあたりが暗くなり始めると、徐々に魚のレンジが浮いてきてバイトも強くなってきます。
待望の時間だ~!と喜んだのも束の間。空からは雨が落ちてきました。
17:30を過ぎて完全に暗くなり、saji jak 07 の黒系スプーンで爆釣状態に入るのと同時に雨足が強まってしまいました。

ここで気付いたのですが、雨足が強くなると魚のバイトするレンジが下がります。
雨が止むと表層域でアタリが出るのですが、雨足が強まるとレンジを3~4カウントくらい取らないとアタリが出ません。
雨足の状況に合わせて、レンジコントロールをする必要があるようです。
これはこれで面白かったのですが、17:45 ころに大雨となってしまい納竿となりました。

なかなか難しい一日で、最後は雨に翻弄される釣行となりましたが、自然を「感じて」、魚のことを「考えて」、一日スプーンで通して愉しむことが出来ました。アルクスポンド宇都宮さんのこういうテクニカルな一面に惹かれて通ってしまうのです。

僕は数ではなく、質を追い求めるタイプなのかも知れません。


タックルデータ

セット1 軽めのスプーン用(センシティブセッティング)
ロッド : VALKEIN DainsliF 6’1L-LTD
リール: DAIWA PRESSO LTD 1025 with IOSFACTORY 「Direct」&「D system」 with REVIBE 「Funnel 40mm」
ライン: エステルライン(0.2号)+フロロリーダー(2lb)

セット2 軽めのスプーン用
ロッド : VALKEIN DainsliF 6’1UL-H Black Vespine
リール: SLPWORKS DSLT1000SP with IOSFACTORY「D system for 18」 with DRIVE 「AIR Stir 40mm」
ライン: エステルライン(0.3号)+フロロリーダー(2lb)

セット3 放流スプーン用
ロッド : VALKEIN DainsliF 6’1L-H Black Vespine
リール: SLPWORKS DSLT1000SP with IOSFACTORY「D system for 18」 with DRIVE 「AIR Stir 40mm」
ライン: エステルライン(0.4号)+フロロリーダー(3lb)